伊豆・吉奈へ
伊豆・吉奈温泉へ、一泊二日の小旅行に行って参りました。
品川から友人の車に乗せてもらって、まずは沼津港へ。静岡から来たY嬢と合流し、お昼ごはん。
土曜日で魚市場は休みでしたが、食事処や土産処には活気がありました。
我々が入ったのは、ダイノブセンター内の「ふみ野」。私がいただいたのは、桜エビ・釜揚げしらす・ネギトロの丼です。

沼津でランチ。しらす・桜えび・ネギトロ丼。 posted by (C)mietakase
気前よくドカーンと盛られた海の幸を堪能いたしました。
沼津港の名所の一つが、水門「びゅうお」。

沼津港。奥に見えてるのが水門「びゅうお」。 posted by (C)mietakase
津波から港を守るために、2004年に造られたものだそうです。観光展望台にもなっていて、100円でエレベーターに乗ることができます。
びゅうお展望台からの眺め。

この日は天気が悪くて、あまり眺めもよくありませんでしたが、晴れていれば富士山が美しく見えるそうです。残念。
びゅうおが想定している津波の高さは5~6メートルらしく、東日本大震災級の津波に襲われたらもたないのでは……という危惧はあります。ですが、静岡県民の防災にかける熱意はすごい。至るところで、その意識の高さを感じます。
静岡県は、地震の危険が叫ばれて久しく、県民性の芯にまで防災意識が染み通っているのでしょう。地震は、静岡一県の問題ではないことは明らか。日本全国が、静岡に学ぶことは多いんじゃないかなあ……と、ちょっと真面目なことを考えました。
真面目なことを考えたあとに何ですが、「びゅうお」という名前は一般公募で決まったもので、「びゅう(眺め)」と「うお(魚)」をかけたものだそうです。
……防災意識は高いけどネーミングのセンスは微妙な県民性……あ、失礼。
でも、これだけすごい水門なんだから、「眺め」なんかより、「津波から人を守るぜ、強いぜ」って格好良さをアピールすればいいのになあ。
まあ、その慎ましさが「びゅうお」の可愛いところかもしれませんけど。
さて、沼津を後にして、次に向かったのは長岡市。源頼政の鵺退治で有名な街で、街を上げて鵺をアピールしてるみたい。この日はちょうど「鵺祓いまつり」というのが催されていたので、見物です。
残念ながら、会場になってる公園についたときには、鵺退治イベントは終わってました。子供たちが頼政や武将たちに扮し、同じく子供たちが扮している鵺をやっつける、という趣向のイベントをやってたようです。後でちらっと見ましたが、鵺の着ぐるみが可愛らしかったです。
そのあとは「餅巻き」が行われました。私も子供たちにまじって、撒かれた餅やお菓子をいただきました。
戦果は、お餅二つにうまい棒二つ。ありがとう!
その後、修善寺へ。

修善寺を訪れるのは、確か3度目くらいかな。前に来たときは、連休で大層な人混みだった記憶がありますが、この日の修善寺は閑散としていました。
源頼家のお墓にお参りしてから、吉奈温泉郷へ。
宿泊地は、伊豆・吉奈の旅館「さか屋」。 黒沢明監督が逗留したり、岡本太郎氏が贔屓にしたりしていたお宿だそうです。
その名前の通り、もともと造り酒屋だったのだとか。ウェルカム・ドリンク(?)として、お部屋に一合の日本酒がついていました。この日本酒が、すっきり辛口で大変おいしかった! 酒飲みには嬉しいお宿です。
館内に何カ所かの浴場があり、時間制で男女が入れ替わります。貸切風呂もあります。のんびり温まって、夕食へ。
この宿を選んだ最大の理由が、「猪鍋&桜エビ鍋」というダブル鍋メニュー。食に自信ありげなお宿だったからなんですが……。
まず、食事が始まる前に、ちょっと度肝を抜かれたこと。
お食事の席に「かぶりもの」が用意されております。縁日で売ってそうな、バカ殿のチョンマゲ&姫のカツラです。さらに、ぺらぺらの「かみしも」と「前掛け」もついてます。
……お食事の質に比べて、なんだ、このチープな用意は!
宿の方が説明してくださるには、これは「かの岡本太郎先生の発案で!」とのことでしたが……ひょっとして、太郎に遊ばれてないか??? という疑いが……。
いや、そんな罰当たりなことは言わず、ここは素直に太郎先生の趣向に従ってみました。

……私です。自分の尊厳のために、顔は隠させていただきました。
なんか、一抹の不安がよぎったけど……お鍋のほうは、期待を裏切りませんでした。
じゃじゃん!

奥が猪鍋、手前が桜エビの銘々鍋です。猪鍋がのってるコンロは、城壁をデザインしております。桜エビ鍋は篝火のイメージです。
こちらは、お刺身の舟盛り。

よく見ますと、舟盛りの向こうに、天守閣がそびえてるわけですよ。
この天守閣は一層ずつ外せるようになっていて、一つずつが器になっています。あくまでも、「大名遊び」がコンセプト! これも岡本太郎流! やっぱり、太郎にからかわれてないか!!
ま、いいか。
ということでお食事を始めたところで、女将が来ました。開口一番、「あ、お刺身は食べないでくださいね」。……え?
女将が言うことには、「お刺身なんて、日本全国どこでもあるんですから。そんなの、後でいいんですよ。まず、小皿の桜エビ。そして胡麻豆腐。それから、一番人気の桜エビ鍋を食べて!」
おっしゃる通り、桜エビも胡麻豆腐も絶品でした。桜エビ鍋は、おつゆが美味しい~。
さらに女将が言うことには、「猪鍋は、お肉より野菜を食べて欲しい。特にシイタケとゴボウ!」
……この地で獲れた素材を、厳選して使ってるのだそうです。おっしゃる通りでございました。絶品だー! (でも肉も超絶品だったー!)
最後は、煮詰まった出汁で雑炊を作ってシメ。
味が濃いので、喉が渇くことが唯一の難点でしたが、大満足のお食事でした。
いわゆる温泉旅館的な、小鉢が出て揚げ物が出て焼き物が出て……みたいな定番コースより、私はこっちのほうが何倍もいいな。土地の個性を生かしたお料理って、やっぱりいいものです(あ、でも、お刺身もおいしかったんですよ)。
その晩は、みんな疲れていたらしく、あっというまに寝静まってしまい……私も、九時前に布団に入ってました。
温泉に来て、酒も飲まずに寝るなんて……寄る年波を感じますなあ……。
翌朝は早起きして、昨日は入れなかった「太郎さんの湯」へ。また太郎か!!!
太郎的なオブジェが置いてあります。浴槽の形がぐにゃぐにゃしてます(女性のおしりをイメージしてるのだそうです)。いいお湯でした。
朝食は……

きしめんと、イワシのつみれと、すいとんが入ったお鍋。これに、伊豆海苔をパラパラとかけていただきます。
素朴なメニューなので、今一つ写真映えはしないんですが……身体の芯から温まって、とてもおいしかったです!
チェックアウト後、三島へ。
街角に、「つるべっ子」なる妙なからくり人形がありました。

人形が動いて、井戸の水をくみ上げてくれるんですが……写真右端に写ってるおばあさん人形が、鶴瓶に似てるので「つるべっ子」なのではないかという新説登場。

いや、違うと思うけど。似てるけどね。
三島大社へ参拝。

樹齢千年を越えるというキンモクセイがありました(天然記念物)。キンモクセイって、そんな長寿というイメージがなかったのでちょっと驚き。珍しい古木だそうですよ。

三島といえば、ウナギ。たくさんのお店が軒を連ねていましたが、こちらのお店に入りました。
「丸平」。
店構えは、どうということのない(ごめんなさい)、小さなお店。「6人入れますか」とうかがってみると、「奥の蔵なら……」ということ。むしろ願ったりということで、蔵に入れていただきました。

季節も季節なので、少々寒いのが傷。でも、貸切的な雰囲気はとても良いです。
私が注文したのはレディースセット。ウナギは少量で、刺身やデザートなどがついています。

うっかり、お重の蓋を開け忘れました……。「平」って書かれたお重の下が、うな重なんですよ~。
障子紙のような紙が貼られたお重でした。たぶん、保温しつつ水分を適度に逃がすとか、何か効果があるのでしょう。普通の塗りのお重とは違う風情がありました。
うなぎをいただいた後、一路東京へ。大きな渋滞もなく、無事に帰宅。
一泊きりの旅行ではありましたが、リフレッシュしました! でも、次はじっくり二、三泊の余裕をもって遊びに行きたいなあ……お酒も飲みたいかなあ……。
おまけ。Y嬢が買ってくれた猪最中!

形も可愛いけど、味も美味しかったよ!!












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