「皇室の名宝」展・ブロガープレビュー(1)
上野の「東京国立博物館」で開催される「皇室の名宝 日本美の華」展の、ブロガープレビュー企画に行ってまいりました。
会期は10月6日~11月3日(第1期)ですが、一足先にプレビューが行われ、30人のブロガーが入場できるという企画です。
軽い気持ちで応募してしまったものの、他の参加者の方のブログを拝見すると、足繁く美術展に通ってらっしゃる美術ファンの方がほとんどのようで……や、やべえ! 三浦で飲んだくれたり横浜で飲んだくれたりDSiに次元のデコメタ貼って喜んでるような日記書いてる人間が、うっかりまぎれこんじゃいけない雰囲気。永徳や若冲って言われても、名前ぐらいしか知らないしなあ。まずいまずい……。
ものすごくあせって、一夜漬けで勉強しました。本1冊読んだだけですけど。
展示される作品を網羅するのはとても無理なので、一点集中、若冲のことだけでも調べておこうと思って、「奇想の系譜」を。
長らく忘れられた画家であった若冲が再評価されるきっかけになった名著であると、ウィキペディアにも紹介されてる。このくらいは読んでおかねばなるまい……。
てなわけで読んだんですけど、すっごい面白かった。若冲、国芳ら6人の画家について書かれており、一人一人に割かれた文章量はさほど多くないんですが、はっとするような示唆にあふれています。内容は深いのに文章は平明で、まったく知識のない私でもすらすらと読めました。
今回展示されている若冲の代表作「動植綵絵」について、たとえばこんな記述があります。
「綵絵」の画面空間にはまた、ひそかにこちらを凝視する<眼>あるいは、こちらの視線を誘因する虚ろな<のぞき穴>といったものが巧妙に隠されている。
……なるほど。この指摘を頭に入れてたおかげで、そこかしこに散りばめられた<眼>の存在に注目しながら鑑賞できました。こういう「とっかかり」があると、漠然と絵を眺めるよりも面白い。
今回展示されている画家の中では、若冲のほか、岩佐又兵衛についての章もあります。ただ、今回の出品作「小栗判官絵巻」については、辻氏の評価は低く、この書ではほとんど触れられていないのですが。
この展覧会にこれから足を運ぶ方は、是非読んでおかれると良いと思います。
もちろん、まったく先入観なしに見たいという方にはお薦めしませんが……。
さて、予習はここまで。プレビューの感想は次の回に。
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